さらなるおいしさを追求し、「おいしくて健康」を叶えるおうちシェフPRO。
誕生までの物語。

おうちシェフPRO
―注目が年々高まる電気圧力鍋市場。
多様化するお客様の生活に寄り添いながらも、おいしさに妥協しない電気圧力鍋を。

シロカが初めて電気圧力鍋を発売したのは2016年。電気圧力鍋というカテゴリ自体が世間にはまだあまり知られていなかった頃でした。 ガス式圧力鍋に対してネガティブなイメージが多く、「圧力調理に対する抵抗感を払拭し、身近な家電として日常的に使用いただきたい」という思いから発売。多くの方にご愛用いただき、電気圧力鍋はシロカの人気製品となりました。

それから現在に至る約5年の間に、他社からも様々な電気圧力鍋が登場し、電気圧力鍋市場は少しずつ拡大してきました。また、同時に人々の生活や自炊に対する意識は変化し、特にこの1年のおうち時間の増加による自炊意識が高まりからさらに電気圧力鍋市場は注目が集まる期待の市場となっています。 だからこそ、さらなるおいしさを追い求め、シロカの電気圧力鍋を進化させることを決意しました。

―“さらなるおいしさの追求“ヒントは、4Lの電気圧力鍋の圧力制御技術とお客様のお声。

さらなるおいしさを追い求め、まず立ち返ったのはこれまで発売した電気圧力鍋に対するお客様からのお声。
これまでシロカは改良を重ねながら2L、4Lの電気圧力鍋の発売をしてきました。

SP-D131
SP-4D151
SP-4D151

既に発売している電気圧力鍋(左:SP-D131/右:SP-4D151)

その中で、4L電気圧力鍋に対して「いわしの骨がまるごと食べられるほど柔らかくおいしい」とお客様からお声を寄せられることが多く、その理由は高圧力を一定にかけ続ける圧力制御技術にありました。この技術こそが、おうちシェフPROのベースとなる技術です。

一般的な電気圧力鍋は、加圧時に圧力値が変動しばらつきが出ますが、4L電気圧力鍋は加圧時の圧力値を一定にかけ続けることを可能にし、圧力値も一般的な電気圧力鍋の圧力値(70kPa)より高い90kPaという高圧力を実現しました。

おうちシェフPROの圧力変化
一般的な電気圧力鍋の圧力変化

おうちシェフPROと一般的な電気圧力鍋の圧力制御既による加圧時の圧力変化のグラフ

おうちシェフPROの開発では、高圧力を一定にかけ続けることがおいしさにどのような影響を与えているのか、科学的な観点から「おいしさ」を可視化することから始めました。そこで出てきた数値は、自分たちが想像していたよりもはるかに上回る結果ばかりでした。
そうした結果を受け、高圧力を一定にかけ続けることにこそが、おいしさの進化には重要であると考え、おうちシェフPROでは過去最高且つ、業界最高クラスの高圧力95kPaを一定にかけ続けることに挑戦しました。

―一筋縄ではいかない理想。高圧力を一定にかけ続けることによる調理物への影響に試行錯誤する日々。

高圧力を一定にかけ続けるという圧力制御だけならさほど難しくありません。しかし、長時間高圧力をかけて調理をすること、さらに、シロカの電気圧力鍋として新しい試みとなる自動減圧機能(高圧力になるほど長くなりがちな減圧時間を自動で強制排気することで圧力調理の時短を図る)を搭載したことから、調理物への影響は大きく、様々な困難にぶつかりました。
例えば、食材の煮崩れ。
食材により、柔らかさ・硬さ・火の通り具合が違うため、おいしく仕上げるための圧力や時間のかけ方をかなりの時間を要して検証を進めました。

かぼちゃの煮物の検証

かぼちゃの煮物の検証。検証段階では煮崩れが起こってしまった(左)。

また、高圧力状態で単純に強制排気をすると鍋内部での沸騰状態により内部の調味液が突然吹き出したり、食材の形が崩れるため、どの圧力値で、どんなタイミングで排気弁を制御することが最適なのかを見出すために何度もプログラムを作り直しました。
一般的な圧力値、圧力制御であってももちろんおいしく仕上がります。ですが、「さらなるおいしさのためには高圧力の一定圧力制御は絶対に譲れない」その一心で検証とプログラムの作り直しを繰り返しました。

そうした試行錯誤を重ね、着想から約2年。調理物への影響を全てクリアし、圧力調理におけるおいしさの指標である「やわらかさ」「味のしみこみ」を大幅に向上させることに成功。さらに、通常、調理をすると失われがちな栄養成分が5%しか溶出しないという栄養面への効果も見られ、食材のおいしさを最大限に引き出し、栄養もまるごと摂れる「おいしくて健康」を体現する製品の開発に成功しました。

おいしさの進化だけでなく、1台でできる調理方法やオートメニュー数、日々お使いいただくからこその使い勝手や清掃性、圧力調理に対する安心・安全性といったあらゆる機能を向上させ完成したのが「おうちシェフPRO」です。

おうちシェフPRO

ライフスタイルが多様化し、「食」に対する意識が個々に変化している今の時代にこそ、シロカは「おうちシェフPRO」を通して、お客様の「いただきます」のため、少しでもお役に立つことができればと考えています。



・「おうちシェフPRO」は、シロカ株式会社の商標もしくは登録商標です。